不動産会社は予約なしで行ってもいい?来店予約の必要性と内見までの流れを解説

不動産会社に行くとき、予約は必要なのでしょうか。結論として、予約をしてから来店することを強くおすすめします。近年は予約制を導入する不動産会社が増えており、予約なしで訪問した場合、対応できるスタッフがいない・希望物件の鍵が手配できないといったケースも少なくありません。

この記事では、名古屋で仲介手数料無料の不動産会社「マチラボ」の代表が、来店予約の必要性・予約なしで行くと起こること・予約時に伝えると良いこと・当日の所要時間まで、実務の現場目線で詳しく解説します。

不動産会社への来店予約

最終更新日:2026年05月27日

不動産会社への来店に予約は必要?結論から言うと「予約した方がいい」

法律上、不動産会社への来店に事前予約が義務付けられているわけではありません。しかし現実として、予約をしてから来店するのが一般的になっています

弊社マチラボは高岳エリアにオフィスを構えていますが、予約なしの飛び込み来店は1年間で1組あるかないかというのが実情です。ビルの2階という立地もありますが、そもそも飛び込みを想定していない造りにしています。こうした路面店でない不動産会社は名古屋市内でも年々増えています。

ポイント

「予約なしでも大丈夫そう」というイメージは古い常識です。
来店当日の直前でも構いませんので、必ず電話・メール・LINE等で一報入れてから来店しましょう。

不動産会社は意外と忙しい|営業スタッフの1日のスケジュール

「不動産会社なんていつでも対応できるでしょ」と思われがちですが、実はそうではありません。営業スタッフの1日のスケジュールは意外と決まっていることが多いです。

不動産会社 営業スタッフの1日(繁忙期イメージ・一例)
午前
来店対応・物件提案

予約済みのお客様のヒアリング・SUUMO等での物件検索・提案資料作成。予定のない時間帯は物件確認や撮影などで外出していることも多く、店内に営業スタッフが常駐しているとは限らない

物件写真撮影・現地確認

手が空いたタイミングで物件の写真撮影や現地確認に外出。この時間帯は営業スタッフが店内にいないことが多い

午後
内見案内・重要事項説明・契約

予約済みのお客様の内見(現地への移動含む)・重要事項説明・契約手続き

夕方
物件情報更新・申込手続き

SUUMOや自社サイトへの物件情報更新・審査申込の書類手配・管理会社への連絡

このように、営業スタッフのスケジュールは決まっていることが多いです。特に土日や2〜4月の繁忙期は、内見案内や契約が重なり、予約なしのお客様を対応できる余裕がありません。

また、営業スタッフが外出中に飛び込みで来店された場合、物件提案に慣れていない事務スタッフが応対するだけ、という事態になりかねません。エリアの情報や物件を熟知した担当者に対応してもらうためにも、事前の予約が大切です。

予約なしで飛び込んだ場合に起こりうること

「とりあえず行ってみよう」という気持ちはわかります。しかし飛び込み来店にはいくつかの現実的なリスクがあります。

状況
予約あり
予約なし(飛び込み)

担当スタッフ
物件に詳しい営業スタッフが待機
外出中の場合あり。事務スタッフ対応も

物件の鍵手配
希望物件の鍵を事前に確保
当日手配できない物件は内見不可

内見の実現
当日内見が高確率で可能
「後日また来てください」になる可能性

提案の質
条件を事前共有→厳選した提案
その場でのゼロから対応で精度が下がる

対応の丁寧さ
準備が整っており丁寧な対応が期待できる
対応が後回しになりやすい場合も

待ち時間
スムーズに対応開始
担当が戻るまで待つケースも

もっとも困るのが鍵の手配問題です。賃貸物件の鍵は管理会社や貸主側が保管していることが多く、当日突然「今から内見したい」と言っても対応できない物件が多くあります。前日までに予約しておくことで、仲介会社側が鍵の手配を調整できます。

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また、不動産会社の実務的な目線で言うと、予約なしで飛び込んでくるお客様は、成約につながりにくいケースや、審査に問題がある方の割合が高いと認識している会社もあるのが正直なところです。つまり、予約をしているかどうかが、担当者の対応の丁寧さに影響することも少なからずあります。

当日でもOK!予約するだけでこれだけ変わる

「予約って難しそう」「電話が苦手」と感じる方もいるかもしれませんが、来店直前でも予約の効果は十分にあります。LINEやメールで「今日の午後行きたいです」と連絡するだけでも、営業スタッフの準備が整います。

予約するだけで変わること
  • 対応できる営業スタッフが待機・スケジュールを確保してくれる
  • 希望物件の鍵を事前に手配してもらえる(当日内見の確率UP)
  • 条件を伝えておけば物件を事前に絞り込んでもらえる
  • 来店後すぐに提案・内見まで進められる(待ち時間ゼロ)
  • 複数物件を効率よく回るルートも組んでもらえる
  • 担当者が準備万端で迎えてくれるため対応の質が上がる

特に内見したい物件名が決まっている場合は「物件前での現地待ち合わせ」もおすすめです。不動産会社の店舗に立ち寄らずに、直接物件の前で担当者と待ち合わせて内見する方法で、移動時間が大幅に短縮できます。

この方法を提案しても「それはできません」と断る不動産会社は要注意です。物件が実在しない・他の物件を売りたいなど、何らかの事情がある可能性があります。

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来店から内見・申込まで|当日の所要時間の目安

「どのくらい時間がかかるの?」というのもよくある疑問です。マチラボの実績をもとに、当日の流れと所要時間をご紹介します。

来店パターン
所要時間の目安
内訳

来店→提案→内見→申込
1時間30分〜2時間
ヒアリング・提案:30分
移動・内見:60〜90分
申込:15〜30分

複数物件を内見する場合
3時間程度
物件間の移動時間が加算される

現地待ち合わせで内見のみ
15〜30分
物件を見るだけなら短時間で完結

最短ルートは「現地集合→内見→その場で申込」です。内見希望物件が1件に絞れており、気に入ったらすぐ申込まで進める場合、全体で1時間強で完結することもあります。

一方で「どんな物件があるかまずは相談したい」という場合は、来店してからのヒアリング・提案に30分前後かかるため、最低でも2時間は余裕を持って来店日程を組むのが理想です。

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予約時に伝えておくと対応がスムーズになること

予約の電話・メール・LINEでは、できるだけ多くの情報を伝えておくと、来店後の対応がぐっとスムーズになります。「全部はわからない」という方でも、わかる範囲で伝えるだけで十分です。

予約時に伝えると良い8項目
  • 希望来店日時(例:今週土曜の午後2時ごろ)
  • 内見希望物件名(決まっている場合は物件名・部屋番号)
  • 希望条件(エリア・家賃・間取り・築年数など)
  • 入居希望時期(例:来月末までに引越したい)
  • 来店・内見の人数(何人で来店・内見するか)
  • 入居予定人数(1人入居・2人入居・家族構成など)
  • 引越し理由(就職・転勤・結婚・更新タイミングなど)
  • 現在の居住地(名古屋市内 or 他県からの転入か)

引越し理由を伝えておくと、たとえば「転勤の場合は会社の補助制度が使えるか確認してから家賃上限を決めた方がいい」「更新タイミングなら急ぎではないので条件を絞れる」など、状況に合ったアドバイスが受けやすくなります。

また、来店・内見の人数と入居予定人数は別で伝えておくと混乱が生じません。「内見は2人で行くが入居は1人」「今日は1人で見に来るが家族4人で入居予定」といったケースは実際によくあるため、両方を明確にしておくことで物件の広さや間取りの提案精度も上がります。

注意

「条件がまだ固まっていないから予約しにくい」と感じる必要はありません。条件は来店後に一緒に整理することも可能です。「まずは相談したい」「何となくこのエリアで探したい」という段階でも予約して問題ありません。

「予約不要」と書いてある不動産会社でも要注意な理由

不動産ポータルサイトや各社のウェブサイトに「予約不要・飛び込みOK」と書いてある不動産会社もあります。ただし、予約不要=いつでも万全な対応ができる、ではありません

「予約不要」と表記していても、実際に訪問してみたら事務スタッフのみが在席で、物件案内ができなかったというケースは珍しくありません。特に土日・祝日や2〜4月の繁忙期は、全スタッフが内見案内や契約対応でスケジュールが埋まっていることも多く、来店したにもかかわらず十分な対応が受けられないことがあります。

予約不要の会社であっても、来店当日の直前に「今日の午後に行きたい」と一本連絡を入れるだけでまったく対応が変わります。「予約できますか?」と尋ねる必要もなく、「今日の午後3時ごろ伺いたいのですが」と伝えるだけで十分です。

よくある質問

Q. 当日の飛び込みは絶対ダメですか?

絶対NGというわけではありませんが、当日でも来店直前に一報を入れることを強くおすすめします。「これから行ってもいいですか?」と電話1本入れるだけで、対応できるスタッフが準備を整えてくれます。事前連絡なしで訪問すると、担当スタッフが不在・鍵の手配ができず内見できない、といったトラブルが起きやすくなります。また、飛び込み来店よりも予約来店のお客様の方が丁寧に対応してもらいやすいという実態もあります。

Q. 内見したい物件が決まっている場合、わざわざ店舗に行く必要はありますか?

物件が1件に絞れている場合は、不動産会社の店舗に立ち寄らず「物件前での現地待ち合わせ」が最も効率的です。移動時間が省けるため、来店してから案内してもらうよりも大幅に時間を短縮できます。ただし内見後に申込や重要事項説明が必要になるため、その後どこで対応するかを事前に確認しておきましょう。

Q. 予約なしで行った場合、内見はできますか?

物件によります。管理会社側がキーボックスを設置している物件や、近隣に鍵が保管されている場合は当日対応できることもあります。一方で「管理会社が鍵を保管しており事前申請が必要」「貸主立会いが必要」という物件は、当日では内見できません。事前に内見希望の物件名を伝えておくと、不動産会社側が鍵の手配可否を事前に確認しておいてくれます。

Q. 予約は電話じゃないとダメですか?LINEやメールでも大丈夫ですか?

会社によって異なりますが、現在はLINE・メール・問い合わせフォームからの予約を受け付けている不動産会社がほとんどです。マチラボでもLINEや問い合わせフォームからのご連絡を受け付けています。ただし、急ぎの場合(当日来店など)は電話が最も確実です。

Q. 条件がまだ決まっていなくても予約して大丈夫ですか?

まったく問題ありません。「エリアはだいたいこの辺」「家賃は6万円以内くらい」という大まかな条件だけでも、来店後に一緒に整理することができます。むしろ「何から決めればいいかわからない」という段階でご相談いただく方が、入居後のミスマッチを防ぎやすくなります。「まずは話を聞きたい」という段階でも遠慮なくご予約ください。

まとめ:不動産会社への来店は事前予約が基本

  • 不動産会社への来店は、直前でも構わないので必ず事前に一報を入れる
  • 予約なしの飛び込みは、担当不在・鍵手配できず内見不可のリスクがある
  • 予約した方が担当者の対応が丁寧になりやすい
  • 土日・繁忙期は特に予約なしでのスムーズな対応は難しい
  • 内見したい物件が決まっている場合は「現地待ち合わせ」が効率的
  • 予約時に条件・希望物件・入居時期・来店人数・入居予定人数などを伝えておくと対応がスムーズ
  • 来店から内見・申込まで最低2時間は確保する(複数内見の場合は3時間程度)
  • 現地待ち合わせでの内見のみなら15〜30分で完結する

栗田伸裕のプロフィール写真
執筆者
栗田 伸裕

株式会社マチラボ 代表取締役

1級FP技能士
宅地建物取引士
マンション管理士
賃貸不動産経営管理士

これまで1,000件以上のお部屋探しをサポートしてきた賃貸仲介の実務経験をもとに、賃貸契約や初期費用、退去費用など賃貸に関する情報をわかりやすく解説しています。1級ファイナンシャルプランナーおよび宅地建物取引士としての知識を活かし、家賃だけでなく初期費用や更新費用、退去費用なども含めた「総合的な住居コスト」を意識したお部屋探しのアドバイスを行っています。また、名古屋出身で名古屋の賃貸市場やエリア特性にも精通しており、地域事情を踏まえた現実的で正確な情報提供を心がけています。