更新日:2026年5月2日
賃貸物件を探す際に、「どの不動産会社に相談しても同じでは」と思われている方も多いのではないでしょうか。
しかし実際には、不動産会社によって仲介手数料・紹介できる物件の範囲・営業スタイル・サービス内容などにさまざまな違いがあります。
その違いを知らずに不動産会社を選んでしまうと、希望に合わない物件ばかり紹介されたり、思っていたより初期費用が高くなってしまうケースもあります。
この記事では、不動産会社によってどのような違いがあるのかを、不動産仲介の実務目線で解説します。
不動産会社による違い
紹介できる物件数の違い
不動産会社によって紹介できる物件数が大きく違うと思われている方も多いですが、実際には大きな差がないケースが多くなっています。
現在、多くの不動産会社は業者間の物件データベースを利用しており、賃貸物件の基本的な募集情報は共通のデータとして閲覧できる仕組みになっているためです。
ただし、不動産会社によっては「自社管理物件」や「専任物件」を持っている場合があります。
これらは貸主から直接依頼を受けて募集を行っている物件であり、募集窓口となっている不動産会社以外では取り扱いができないケースがあります。
名古屋の賃貸市場では、実務の感覚としておよそ8割程度の物件はどの不動産会社でも取り扱いが可能です。
残りの一部については、特定の不動産会社のみが募集窓口となっている物件が存在します。
なお、情報サイトや不動産会社のホームページで「すべての物件をご紹介できます」といった表現が使われることがありますが、実際にはすべての物件をどの不動産会社でも取り扱えるわけではありません。
自社管理物件や専任物件など、特定の会社のみが募集を行っている物件も存在するためです。
仲介手数料の違い
賃貸物件を契約する際にかかる仲介手数料は、不動産会社によって異なります。
宅地建物取引業法では、賃貸仲介における仲介手数料の上限は「賃料の1.1か月分(税込)」と定められており、その範囲内で各不動産会社が金額を設定できます。
そのため、同じ物件であっても、どの不動産会社を通して契約するかによって仲介手数料が変わる場合があります。
一般的には賃料の1.1か月分を設定している不動産会社が多いですが、半額や無料としている会社もあります。
同じ物件でも不動産会社によって初期費用が違うことがあるのは、この仲介手数料の設定が異なるためです。
なお、マチラボでは、貸主から仲介手数料をいただける物件については、借主様からの仲介手数料を無料としてご案内しています。
連絡手段の違い(LINE・メール対応など)
不動産会社によって、連絡手段にも違いがあります。
現在ではメールやLINEなどを利用した連絡に対応している不動産会社も増えていますが、会社によっては電話での連絡を中心としているところもあります。
特に営業時間内しか電話対応ができない場合、仕事などで日中の連絡が難しい方には不便に感じることがあります。
メールやLINEでの連絡に対応している不動産会社であれば、時間を気にせず問い合わせや連絡ができるため、やり取りがしやすいと感じる方も多いでしょう。
マチラボでは、メール・電話・LINEのいずれでもご連絡が可能です。
お客様のご都合に合わせて連絡手段を選べるようにしており、できるだけスムーズにお部屋探しを進められるよう対応しています。
初期費用の支払い方法の違い
賃貸物件を契約する際には、敷金・礼金・前家賃・仲介手数料などの初期費用を支払う必要があります。
これらの初期費用の支払い方法は、不動産会社によって異なります。
多くの不動産会社では銀行振込が一般的ですが、クレジットカード払いに対応しているところもあります。
クレジットカード払いに対応している場合は、ポイントが付くというメリットがあるほか、一時的な支払い負担を調整しやすいという点もあります。
ただし、物件や管理会社の方針によっては、クレジットカード払いに対応できない場合もあります。
マチラボでは、クレジットカードでのお支払いにも対応しています。
支払い方法についてご希望がある場合は、事前にご相談ください。
対応サービスの違い
不動産会社によって、提供しているサービスの内容にも違いがあります。
近年では、オンラインでの相談受付や重要事項説明(オンライン重説)など、来店しなくても契約手続きが進められるサービスに対応している不動産会社も増えています。
また、遠方から引越しを検討している方や、忙しくて内見の時間が取りにくい方のために、室内の採寸や動画撮影などのサポートを行っている会社もあります。
内見対応の違い
内見時の対応方法にも、不動産会社によって違いがあります。
不動産会社によっては、一度店舗に立ち寄ってから物件へ向かう形で内見を行う場合があります。
一方で、現地で待ち合わせをして、そのまま物件を内見できる場合もあります。
現地待ち合わせであれば、店舗への移動が不要になるため、効率よく複数の物件を回ることができます。
また、不動産会社によっては1回の案内で内見できる物件数に制限を設けている場合もあります。
「1回の案内で2件まで」など、内見できる物件数が決まっているケースもあります。
マチラボでは、オンライン内見・オンライン重説のほか、現地待ち合わせでの内見にも対応しています。
ご来店が難しい場合でも、お客様のご都合に合わせてお部屋探しを進めることが可能です。
費用説明・見積書対応の違い
不動産会社によって、費用の説明や見積書の作り方にも違いがあります。
賃貸物件を契約する際には、家賃・共益費・敷金・礼金・保証会社費用・火災保険料など、さまざまな初期費用が発生します。
そのため、契約前に総額を確認することが重要です。
不動産会社によっては、詳細な見積書を申込段階になるまで提示しないところもあります。
一方で、来店前のメールやLINEでのやり取りの段階から見積書を作成してくれる不動産会社もあります。
また、見積書の内容にも注意が必要です。
退去時にかかるクリーニング費用や鍵交換費用などの付随費用が見積書に含まれていない場合や、契約開始日によって発生する日割り家賃が反映されていないケースもあります。
このような場合、契約直前になって想定していなかった費用が追加される可能性があるため、初期費用の見積書は内訳までしっかり確認することが大切です。
クリーニング費用・日割り家賃なども含めた総額を事前に把握していただけるよう対応しています。
物件情報の詳しさの違い
物件に関する情報の詳しさにも、不動産会社によって違いがあります。
ただし、この点は会社全体というよりも、担当者の経験や知識による部分も大きいといえます。
例えば、同じ物件であっても、設備や間取りだけでなく周辺環境についてどこまで詳しく説明できるかは担当者によって差が出ることがあります。
名古屋であれば、名古屋を中心に営業している不動産会社のほうが地域の事情に詳しいことが一般的です。
物件そのものの情報だけでなく、次のような内容を教えてもらえることもあります。
- 最寄りのスーパーやドラッグストアの場所
- 最寄り駅までの実際の距離・所要時間
- 公共交通機関の利便性
- 周辺の生活環境や雰囲気
このような情報は実際に生活するうえで重要になることが多いため、地域について詳しく説明してくれる不動産会社を選ぶことも大切です。
営業スタイルの違い
不動産会社によって、営業スタイルにも違いがあります。
例えば、希望条件を丁寧にヒアリングしたうえで複数の物件を提案する会社もあれば、問い合わせをした物件のみを案内する会社もあります。
事前にLINEやメールで物件を提案し、効率よく内見を進めることを重視している会社もあれば、まず来店してもらったうえで物件を紹介する営業スタイルの会社もあります。
また、問い合わせ後の対応にも違いがあります。
営業電話や営業メールを頻繁に行う会社もあれば、必要な連絡のみを行い、お客様のペースで部屋探しを進められるよう配慮している会社もあります。
中には、とにかく早く申込みを進めることを重視している営業スタイルの会社もあります。
一方で、お客様が十分に検討できるよう配慮しながら案内を行う会社もあります。
このような営業スタイルの違いによって、部屋探しの進めやすさや満足度が変わることもあります。
担当者の対応や営業スタイルが自分に合っているかどうかも、不動産会社選びの重要なポイントになります。
賃貸専門かどうかの違い
現在の不動産会社は大きく、「賃貸仲介を中心にしている会社」と「売買を中心にしている会社」に分かれています。
中には賃貸と売買の両方を取り扱っている会社もあります。
売買を中心としている不動産会社の場合、主な業務は不動産の購入・売却の仲介になるため、賃貸仲介についてはあまり積極的に行っていないケースもあります。
そのため、賃貸物件の情報量が少なかったり、賃貸の募集状況にあまり詳しくないこともあります。
一方で、賃貸仲介を中心にしている不動産会社は、日常的に賃貸物件の紹介や契約手続きを行っているため、賃貸市場の動きや募集状況に詳しい傾向があります。
空室予定の情報や新しく募集が出たばかりの物件など、ポータルサイトに掲載される前の情報を把握している場合もあります。
賃貸物件を探す場合は、賃貸仲介を中心に行っている不動産会社に相談したほうが、より多くの情報を得られる可能性があります。
自社管理物件中心かどうかの違い
不動産会社の中には、自社で管理している物件の仲介を中心に営業している会社も多くあります。
特に、全国規模のチェーン店やエリア内で店舗数の多い会社では、このような営業スタイルがよく見られます。
自社管理物件の場合、管理会社と同じ会社が仲介を行うため、空室情報や募集条件・入居審査の基準などを把握しているというメリットがあります。
鍵の管理も自社で行っていることが多く、内見の手配がスムーズなケースもあります。
一方で、自社管理物件を優先的に紹介する傾向があるため、必ずしもエリア全体の中から最適な物件が提案されるとは限らないという点には注意が必要です。
不動産会社の中には、自社管理物件にこだわらず、複数の管理会社の物件を横断的に紹介している会社もあります。
このような会社では、特定の物件に偏らず、エリア内の幅広い選択肢の中から物件を探すことができます。
- 紹介できる物件数:大きな差はないが、自社管理物件・専任物件は特定の会社のみ
- 仲介手数料:無料〜1.1か月分まで会社によって異なる
- 連絡手段:LINE・メール対応の有無が部屋探しのしやすさに影響する
- 初期費用の支払い:銀行振込のみか、クレジットカードにも対応しているか
- 見積書の対応:早い段階で詳細な見積書を出してくれるかどうか
- 営業スタイル:頻繁な営業連絡があるか、お客様のペースで進められるか
- 賃貸専門かどうか:賃貸仲介中心の会社のほうが情報量・専門性が高い傾向
- 自社管理中心かどうか:自社物件優先の会社では選択肢が偏る可能性がある
不動産会社の選び方
ここまで解説してきたように、不動産会社によって営業スタイルやサービス内容にはさまざまな違いがあります。
不動産会社を選ぶ際には、最初からいきなり来店するのではなく、まずメールやLINEなどで問い合わせをしてみることをおすすめします。
その際の返信の早さ・文章の内容・対応の丁寧さを見ることで、その不動産会社の対応姿勢をある程度判断することができます。
信頼できると感じた不動産会社に相談することで、安心して部屋探しを進めることができます。
不動産会社の選び方については、別記事にて詳しく解説しています。
まとめ
不動産会社によって、紹介できる物件の範囲・仲介手数料・連絡方法・サービス内容・営業スタイルなどにはさまざまな違いがあります。
物件情報の詳しさや見積書の対応・地域の知識なども、不動産会社や担当者によって差が出ることがあります。
部屋探しをする際には、単に物件を紹介してもらうだけでなく、自分に合った不動産会社を選ぶことが、満足度の高い部屋探しにつながります。
