高速道路の高架沿いにある賃貸物件を検討するとき、「車の音はどのくらい聞こえるのか」と気になる方は多いと思います。
ただ、高速道路が近いからといって、必ずしもうるさいとは限りません。
実際の聞こえ方は、高架までの距離だけでなく、部屋の向きや階数、窓の位置、高架下の道路状況、窓の遮音性などによって大きく変わります。
当社は名古屋高速の高架に面しているわけではありませんが、高架から約30〜40mの場所にあります。社内にいると、耳をすませば車の走行音は聞こえますが、普段仕事をしている中で大きな負担に感じるほどではありません。
また、物件の案内や写真撮影で高速道路の近くを訪れると、騒音以外にも、高架による日当たりへの影響や、道路側から室内・バルコニーが見えやすくないかが気になることがあります。
高速道路沿いの物件は、「高速道路から何m離れているか」だけで判断せず、実際の住戸で確認することが重要です。

高速道路沿いでも、必ずうるさいとは限らない
高速道路が近くにあると、常に大きな走行音が聞こえるイメージを持つかもしれません。
しかし、実際には同じマンションでも部屋によってかなり印象が異なります。
たとえば、高速道路側に大きな窓やバルコニーがある部屋と、建物の反対側に窓がある部屋では、聞こえてくる音が違う場合があります。
また、次のような条件によっても変わります。
- 高速道路までの距離
- 部屋の向きや階数
- 窓やバルコニーの位置
- 窓ガラスやサッシの仕様
- 周囲の建物
そのため、「高速道路から50m以内だからうるさい」「10階以上なら静か」といった距離や階数だけでの判断はおすすめできません。検討している住戸そのものに入り、音を確認するのが一番確実です。
高架上より、高架下の道路が気になることもある
名古屋高速は、交通量の多い幹線道路の上を通っている場所もあります。そのため、高速道路沿いの物件で聞こえる音が、すべて高架上を走る車の音とは限りません。
高架下の一般道路を走る車やトラック、交差点で発進する車、バイクなどの音が重なって聞こえることもあります。
私が物件を案内していても、高架上の走行音より、高架下の一般道路を走る車の音の方が気になるケースがあります。特に交差点が近い場所では、車が一定速度で通過する音だけでなく、発進や加速の音が聞こえる場合があります。
高速道路そのものだけを見るのではなく、「高架下がどのような道路になっているか」も確認しておきましょう。
線路や幹線道路など、屋外からの音を含めた物件選びについては、「線路沿い・幹線道路沿いの賃貸はうるさい?外からの騒音リスクと物件選びの注意点」でも紹介しています。
高架から約30〜40m離れた場所で感じる音
当社の事務所は、名古屋高速の高架から約30〜40m離れています。
社内にいると、耳をすませば車の走行音は聞こえますが、普段仕事をしている中で大きな負担に感じるほどではありません。一方、救急車やパトカーなどの緊急車両が通ると、サイレンが聞こえてくることがあります。
また、当社周辺で感じる範囲では、幹線道路沿いから50m程度中に入ると、通常の走行音はほとんど気にならないレベルになることが多いと感じます。
ただし、これは当社事務所やその周辺での体感です。同じ30〜50m程度の距離でも、道路との間に建物があるか、窓がどちらを向いているか、建物の階数や道路の交通量などによって聞こえ方は変わります。
そのため、「高架から何m離れれば静か」と一律に判断するのではなく、距離は目安の一つとして、実際の住戸で音を確認するのがおすすめです。
窓を閉めたときの音を確認する
高速道路沿いの物件では、内見時に窓を開けた状態と閉めた状態の両方を確認してみてください。
窓を開ければ道路の音が聞こえても、閉めるとほとんど気にならない場合があります。反対に、窓を閉めても低い走行音やバイクの音などが聞こえることもあります。
リビングだけでなく、寝室として使用する予定の部屋でも確認することが重要です。昼間は多少音がしても気にならない方でも、寝るときに聞こえる音を気にする場合があります。
室内に入ったら少し会話を止め、1〜2分程度静かにして外から聞こえる音を確認すると分かりやすくなります。
高架によって日当たりが変わることもある
高速道路沿いで確認したいのは騒音だけではありません。高架の高さや建物との距離によっては、高架が日差しを遮ることがあります。
私が訪問した物件でも、高架の道路面がマンションの5〜8階程度の高さに見えるケースがあります。ただし、高架の高さは場所によって異なるため、「○階以上なら問題ない」と一律には判断できません。
また、高架だけでなく、部屋の方角、周囲の建物、季節、内見する時間帯によっても日当たりは変わります。内見した時間に明るくても、朝や夕方、冬場には日が入りにくくなる可能性があります。
日当たりを重視する場合は、窓の正面に高架がないか、太陽の方向と高架の位置関係も確認しておきましょう。
高速道路から室内が見えないか確認する
高架道路と住戸の高さが近い場合は、道路側から部屋やバルコニーが見えないかも確認した方がよいでしょう。
特に高速道路側に大きな窓やバルコニーがある住戸では、カーテンを開けたときの視線が気になる場合があります。室内から道路を見るだけでなく、「道路側からこの部屋がどのように見えるか」という視点でも確認してみてください。
昼間は室内が見えにくくても、夜に照明をつけると外から見えやすくなることもあります。プライバシーを重視する場合は、レースカーテンなどでどこまで対応できるかも考えておきましょう。
振動や排気ガスも確認しておきたい
道路にかなり近い物件では、騒音以外の環境も確認しておきたいところです。大型車が通ったときに振動を感じないか、バルコニーに出たときに排気ガスや道路のにおいが気にならないかも確認してみてください。
道路側にバルコニーがある場合は、洗濯物を外に干す予定があるかどうかも考えておくとよいでしょう。
ただし、排気ガスや振動についても道路との距離や交通量、建物の構造によって状況は異なります。高速道路沿いというだけで判断せず、実際の現地環境を確認することが重要です。
内見で確認したいポイント
高速道路沿いの物件を内見するときは、次のような点を確認してみてください。
- 窓を閉めた状態で走行音がどの程度聞こえるか
- 窓を開けるとどの程度音が大きくなるか
- 高速道路と一般道路のどちらから音が聞こえるか
- 寝室として使う部屋でも音が気にならないか
- バイクや大型車の音が気にならないか
- 道路から室内やバルコニーが見えやすくないか
- 高架によって日差しが遮られていないか
- 窓から高架を見たときに圧迫感がないか
- 振動を感じないか
- バルコニーで排気ガスや道路のにおいが気にならないか
交通量は時間帯や曜日によって変わります。昼間の内見では静かでも、朝夕の通勤時間帯や夜間には交通量が増える場所もあります。気になる場合は、時間を変えて建物の周辺を訪れてみるのも一つの方法です。
賃貸物件の内見で見るべきポイントについては、「賃貸の内見とは?持ち物・チェックポイントと注意点」でも詳しく紹介しています。
高速道路沿いでも一律に避ける必要はない
高速道路沿いの賃貸物件は、道路が近いというだけで「うるさい物件」と判断することはできません。道路との距離、部屋の向き、窓の位置、建物の構造などによって、室内での聞こえ方は大きく変わります。
当社の事務所も名古屋高速から約30〜40mの場所にありますが、耳をすませば走行音は聞こえるものの、普段仕事をしている中で大きな負担に感じるほどではありません。
また、高速道路沿いでは騒音だけでなく、日当たり、眺望、道路からの視線、振動なども確認しておきたいポイントです。
最終的には、「高速道路から何m離れているか」よりも、実際にその部屋でどの程度音が聞こえるか、自分がその環境を許容できるかが重要です。可能であれば実際の住戸を内見し、窓を開閉して音を確認してみてください。
遠方などで現地確認が難しい場合は、オンライン内見で室内や窓からの景色を確認することもできます。ただし、音や振動、においなどはオンラインでは判断しにくい部分があります。オンラインで物件を確認する場合の注意点については、「オンライン内見だけで賃貸契約して大丈夫?失敗を防ぐ確認ポイント」も参考にしてください。
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